
釉薬の本(16)
12. Bleu Claire / 淡青
Feldspath Potassique 60% / カリ長石
Dolomie 20% / ドロミー
Quartz 10% / 珪石
Kaolin 10% / カオリン
+ Bioxyde de Titane 3% / 二酸化チタン
+ Oxyde de Cobalt 0.3% / 酸化コバルト
生徒からのリクエストで「明るいブルー」を調合する事になった時、澄んだ青磁から、空色、水色、海の色、紫陽花、ラベンダー、ジーンズと果てしなく広がり、決定打がなく大変でした。それで扱いやすいドロミー基礎釉にチタンと酸化コバルトを加えて、透明感のある淡青を作りました。前述の濃紺(11. Bleu Fonce)の対極に持って来た訳です。
磁器土のように真っ白で細かい素地に掛けると、ため息が出るくらい美しく発色するのですが、再生土や鉄分のある土では透明釉になってしまいます。
土を選び、形を選び、施釉のテクニック、釉の厚さなど中々イメージ通りに行きません。先生共々四苦八苦するのが釉薬掛けです。パリ陶芸教室では初心者上級者に拘わらず、垂れたり流れたりする難しい釉薬も、生徒自身の手でかけてもらっています。