
釉薬の本(18)
13 bis Jade Chinois /1230℃
カリ長石 33% Feldspath potassique
カオリン 15% Kaolin
石灰 12% Carbonate de chaux
珪石 16% Quartz
タルク 21% Talk
亜鉛華 3% Oxyde de zink
+2% 酸化銅 Oxyde de cuivre
+ 1% 酸化鉄 Oxyde de fer
+ 0.5% 酸化コバルト Oxyde de cobalt
+ 7% 二酸化チタン Bioxyde de Titane
大阪の東洋陶磁美術館で見た翡翠色の鶴首瓶の色に触発されて、(これは多分初期の青磁の瓶だったと思います)もっと深い翡翠色を作りたいと思いました。青磁は還元焼成で鉄分が緑色に発色するもので、電気窯ではできません。また、青磁色らしきものを青磁(セラドン)と呼ぶのもおこがましい気がしています。フランスでは酸化焼成用の釉薬がCéladon(青磁)としてまかり通っていますし、ちょっと遜ってFaux céladon(偽青磁色)と呼ぶ人もいます。フランスの陶芸家Charles Hairさんが調合したセラドン釉を施釉して、ガス窯で焼いていただいた茶碗が 写真のものです。
翡翠釉をベースに、もう少し深い色を作るために、また、青磁(セラドン)とも区別するためにチタンも多めに入れて、JADE Chinois と名付けました。どうして「Chinois/中国」なのか、いつも気分で名付けるので別に意味はないのですが、しいて言えば発音がスムーズだったからです。いつもフランス語の発音で苦労しています。