


釉薬の本(32)
フリッツベース亜鉛結晶コバルトブルー釉をブルゴーニュの黄土に施釉しました。
釉薬の本(30)との違い
* 酸化コバルトを3%から2%に減らす。
* 結晶の種になるルチルを省略。
結果は上々で、薄いブルーの上に結晶が現れ、酸化コバルト2%では別の表情が出ることが解りました。
また、ルチルが入らなくても、美しい結晶が現れました。
フリッツベース亜鉛結晶コバルトブルー釉
フリッツベース
フリッツ Ferro 3110 59.0% Fritte Ferro 3110
亜鉛華 24.5% Oyde de Zinc
カオリン 0.5% Kaolin
珪石 16.0% Quartz
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100.0%
+ 2.0% 酸化コバルト Oxyde de Cobalt
施釉
CMCを加えて2度掛けし乾燥させる。
結晶釉はものすごく流れるため、外側は、黄土を生かして素地のまま焼成。
翌日、「亜鉛華70%+珪石30%」をスプレーで薄くかける。「亜鉛華+珪石」がかかった部分に結晶が出る。
焼成曲線(酸化焼成15時間)
20℃~500℃ 100℃/時
500℃~1250℃ 150℃/時
1250℃ 30分保温
1250℃~1140℃ 自然に温度を下げる
1140℃ 4時間保温
1140℃~100℃ 自然に下げる
ゼーゲル式
0.30 KNaO
0.14 CaO
0.57 ZnO
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0.04 Al2O3
1.81 SiO2