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L'Art des émaux (17)

釉薬の本(17)

 

13. Jade / 翡翠  焼成1250℃ 

Feldspath Potassique 30% / カリ長石

Carbonate de Chaux  10% / 石灰

Quartz                      19% / 珪石

Kaolin                       17% / カオリン

Talk                          21% / タルク

Oxyde de zink             3% / 亜鉛華

 

+ Bioxyde de Titane    5% / 二酸化チタン 

+ Oxyde de Cuivre   2% / 酸化銅

 

翡翠は洋の東西を問わず古代から人々を魅了し続けてきました。それで織部に次いで作りたかったグリーン系釉薬は翡翠色でした。若いころ初めての香港旅行で買った翡翠と白翡翠のブレスレットの色が、頭の片隅にあったので、ブレスレットを探し出してきて比較しながら発色を近づけてゆきました。乳濁釉に2%くらい酸化銅を入れると翡翠色になるのが解り、「やった!!」と思ったものです。酸化クロムでも試しましたが、緋色が端に出るので中止。実はStephen MURFFITの「The Glaze Bookの乳濁釉をベースにしています。釉薬は酸化銅を加えるとどうしても流れやすくなり、生徒が使いやすいように溶解温度を上げるため、かなりの試行錯誤がありました。生徒たちはどうしても厚掛けするので、窯の比較的低い温度帯に置くようにしたり、時には全部集めておいて1230℃で焼く事もあります。